神速プラグ! 徹底検証

チューニングパーツ

BRISKプラグの検証

今回はこのプラグを正常に機能させるのがテーマ。
以前に紹介したこのプラグちょっとクセが強いプラグです。
何がどうクセが強いのかというと…
車の駆動や同じ車種でもなぜか機能を果たしてくれないことがあるのです。

激しいストール(エンスト前のような震え)や失火現象が連発して使い物にならないことがあるんですよね~

特に5AGS車両にこの現象が多いようです。
このプラグ、なんといっても3本で7000円を超える投資。

性能は抜群です。

どうしても全てのドライバーさんへ
このプラグの機能を安定化していただくための礎にしてもらいたい。

自分は機能しているのですが、全く使い物にならないドライバーさんは自分の知るところで数人ではありません。

今回のテーマはどうして自分は機能しているのかを検証していくところにあります。
そこで失敗しないセッティングを紹介します。
あくまでひとつの参考までに。
これと同じことをしてもうまくいくとは限られません。

もしかしたらプラグ個体でも性能が違う(当たり外れがある)のかも。

このプラグ

熱価6-8番相当

自分はBRISK交換後、12,000km程度走行。

低回転時にストール感強め。
そのまま走り続けるとたまに息継ぎ(失火)しているように感じる。

低回転、低速走行時に違和感を覚える。

まずはアルトFの状態と違和感の要点

自分のアルトは新車で購入してから今年で4年半。

状態をまずは整理します。

【仕様・状態】

5MT、4wd、走行距離約62,000km

【走行条件】
60km/h巡航時
5速2300rpm前後

シフトチェンジを含めて2000rpm以下で走ることはありません。
大体4000rpm前後でシフトアップしています。

知人の情報によるとAGS車両では、60km/hの巡航時は2000rpm以下とのこと。
なんかここはポイントのような気がします。

低速走行時にストールや失火現象などの違和感があったので、自分としては5AGS車両で失火が多いのはここが関係していそうな気がします。

高回転時にはパフォーマンスを発揮しているようなので、やはり高回転域の負荷が必要なのかもしれません。

イグニッションコイルに問題があるのか

プラグに電力を供給しているイグニッションコイル

自分は純正を流用してスイスポのコイルを加工して取り付けています。
このコイルは前項で述べた通り、高電圧を発生することでコイルの性能を底上げする目的があります。

このBRISKプラグを装着するにあたり、必須の作業になります。

【IGコイル】
純正を流用しています

型番FK0508

スイスポ用を加工して交換しています。
このプラグに交換するだけでかなり電圧が上がります。
実際かなりのトルクアップを体感できました。

ただ、ワゴンR他直噴エンジン搭載車もIGコイルの型番は同じなので…
普通車に使用しているコイルを使っても、軽自動車に使用されているコイルを使っても結果は恐らく同じ。

なので

ここはBRISKを正常に機能させるための比較対象になりません。コイルが失火やストールの原因ではない。
ですが、プラグの要求する電圧を発生させるためには交換は必須です。

バッテリーの出力は影響しているのか

自分が使用しているのはPanasonicのcirclaという軽量バッテリーです。
※この項は読まなくても大丈夫。

そもそもバッテリーの役目は…
実は着火にすごいは関係してなくて、主に灯火機類やオーディオなどの電力供給、各種コンピューターのバックアップを行っています。

直接関係しているのはダイナモ…あ、今はオルタネーターですかね。
内燃機関(エンジン)にガソリンが必要なように、車の動力に電力は欠かせません。
その中でも着火の火花や燃料噴射のタイミングは全て電力が必要です。

しかし、エンジンの始動以外にバッテリーの役割は限られています。
ただ、まあ、ちょっとだけ紹介しておきます。

【バッテリー】
Panasonic サークラ

これはパワーよりも軽さ重視で選びました。
使い始めてぼちぼち経過しています。そろそろ交換の時期ですが、数値を見る限りまだ激しく劣化はしてないようです。

電圧計では…
走行時13.9v、通常時12.8v

この数値も異常では無いのでバッテリーのパワーは関係無さそうです。
むしろ、少し経年劣化している状態でもプラグは作動しています。

サブバッテリーの存在

自分は電装品、特に大容量電圧を求めるウーファーを設置しています。
バッ直とはいえ…
電装品がプラグ、特に走行性能に影響を与えないように配慮したいと思っていました。
先ほど、バッテリーに点火の役割はないと言ってたのになぜ…
と思われた方。多いはず。

無いとは言っても

バッテリーの出力が何かしら影響していたらこれも走行性能につながるのではと疑わしいと思っていたのです。
そのため、極力重量の増えないサブバッテリーを探していました。

そこで発見したのがこちら↓

【点火強化】
T.M WORKS
ignite
alpha CI

※コネクター形状や作動条件があるのでしっかり確認してから試してみてください。

こちら↓もいいかも
※コネクターの形状がアルトの製造年で異なるのでここ要注意です。確認必須。

バッ直ウーファー、その他電装品が多いので…
コイルへの供給電力を安定させるために導入しました。
点火に特化した小型サブバッテリーのような役割です

本来ヒューズから電源を取る仕様なのですが、更に電力を安定させるためにバッ直加工しています。
ここの整備記録は、またお決まりの後日解説で。

これはスイスポコイルよりも以前から装着しており
NGK プレミアムRXでも安定した走行性能を発揮していました。

安定した電力供給もBRISKが正常に作動するポイントになっていそう。
最近はこんな興味深い商品も出てきました。
自分もこの装置の検証をしてみたいと思っています。
これはVVT無しの5MT用の装置です。

これも仕組みは似ていますね。

噴射燃料の濃さは影響しているのか

自分はフルコンをメーカーに返却して
サブコンに換装、自分の最高の走りを求めて手動で燃料の濃さとタイミングをいじっています。
なので、つるしのフルコンを装着されている方にこのカスタムはリスクがあります。

とりあえず、何かヒントがあるかもしれないので、パーツとセッティングを紹介しておきます。

【燃調】
関係ないかもしれませんが、燃料の濃さいじってます。
高負荷時に燃料濃いめに吹いてます。

普段はパワーバンドが合うように、アクセル開度35%以上は踏み込みません。
全開で加速する際は開度30%から加速を始めて回転数に関係なく45%前後でシフトアップ。

高回転時に失火は無く、アクセルを踏み込んだ高負荷時に燃料を濃く吹いても失火は確認されず。

燃料の濃さとBRISKプラグの関係は、まあちょっと無さそうだけど…ここは不明です。

もう少し検証が必要なので、限界まで燃料を絞った状態と緩めた状態で試してみようと思います。

ただこの検証、一発エンジンブローの可能性があるので少し怖いんですよね~

検証

【前提条件】
①FK0508コイルへの交換
※BRISKの要求電圧を満たすため

【予測】
①2000rpm以下で巡航走行を続けると失火する可能性あり。

MT車では法定速度巡航時に5速に入れても2000rpm以下になることはないので失火が出にくいのかも。

AGS車両では巡航時2000rpm以下になり得るということで、ここはMT車とAGS車との大きな違いなのかもしれません。

まあ、30km/hで5速にシフトアップとかだと全然2000rpm以下になりますが…。まず、失火よりも先にストールしまくりで走れません。

もしかしたら失火しているのか、、なんともですね。
走れなくはないですが、なんかあれで走り続けるの嫌なんですよね。

②サブバッテリーの存在

BRISKを正常に点火するにはIGコイルへの安定した電力供給が必要なのかもしれません。

③バッテリーの機能

バッテリーの劣化と関係あるかどうかは分からないけど、劣化気味の自分のバッテリーでも点火している。
そもそも、バッテリーの状態が関係しているとは思えない。

④燃調

燃料の濃さとの関係は分からないが、何かあるかもしれない。

まとめ

とっても難しいプラグです。
これまでの検証ではプラグを正常に作動させるためのコイル交換は必須で、噴射燃料の濃さや安定的に電力供給できるサブバッテリーの存在が必要なのかもしれないと分かりました。

ただこれは、あくまでもプラグが当たりだったことが前提です。

もし製品に欠陥があれば検証の意味やカスタムに意味はありません。
なので、もし自分のように…
検証のために実験してみたいと思う方以外にはお勧めできません。

NGKのプレミアムRXの方が確実で、かつ低回転から吹けます。

詳しい比較はまたの機会に。NGKは低速域、特に発進から鋭い加速。
BRISKは低速、発進時はもっさりと高回転と高速域では圧倒的なトルクと加速を実現します。
このBRISKプラグは少し難しいプラグな印象です。
冒険が苦手な方は素直にNGKがお勧め。

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